私の投資遍歴2 - 投資をはじめる -
4、50万ほどの資金でやっと投資を始めることができましたが、たいした知識もなく、売ったり、買ったりの短期売買で儲けようと思っていました。
当時、ネット証券ができたばかりでしたが、ナスダック・ジャパンやマザーズなどの新興市場もできたばかりでした。
単位株が多く、それなりの資金を必要とし、既に成長しきった企業ばかりの東証一部より、1株単位で売買でき、上場したてのベンチャーが買える新興市場は私のとって、とても魅力的でした。
インターネットの普及とともにドットコム企業などとも呼ばれるインターネット企業がもてはやされました。私はそういった企業の株を買いました。そういった企業は赤字でしたが、将来の大きな成長を期待され、赤字であることは重要視されませんでした。
私も財務などは気にせず、将来の成長や夢を見て、株を買っていました。
そして、企業を売り買いするのは、チャートで判断していました。
当時上場していたインターネット企業は、ほとんど残っていません。ゴールドラッシュのようにたくさんの人、企業が出て、消えていきました。
投資家にいろんな夢をみせることができても、それを実現できなければ、利益をあげられなければ、企業は消えていきます。
大事なお金を投資するのですから、業績などをきちんと調べなければいけません。しかし、誰しも楽して儲けたいものです。きちんと調べるのは面倒なのです。
そして、ろくに自分で調べず、雑誌やネットの情報を鵜呑みにし、分かった顔で株を買っています。
そして、チャートがどうのと言い、損をしては、「株なんかで楽して儲けようとしてはいけない。」と言うのです。
当時の私もそうでした。そんな状況でしたから、利益をあげることはできずにいました。
今だから言えますが、株や債券など金融商品で利益をあげるにはその本来持つ価値を、ファンダメンタルをきちんと分析するのがマストです。それは決して楽ではありません。
私はチャート分析も信じていません。チャートは結局、ただの結果なのです。後付けで価格を線で繋げただけです。そして、思った通りに動かなかったものを「だまし」と言って誤魔化しています。
ファンダメンタルに比べ、簡単に理解できるので、楽したい人が使っているだけではないでしょうか。
矛盾するようですが、チャートも少しはかじっておくのも悪くはないです。それは、チャートを見て売買する人がいるからです。下げ過ぎると買う人がいて、上がり過ぎると売る人がいる。いくらが安過ぎると感じ、高過ぎると感じているか、市場に参加する人々の心理を表してくれる面もあります。
今は、AIが自動売買していて、チャートを乱しているそうですので、参考にもならないかもしれません。